一般財団法人関西環境管理技術センターは2022年10月創立50 周年を迎えました。この記念すべき大きな節目を迎えることができましたのは、ひとえに厚い信頼を寄せていただいているお客様や、設立以降さまざまな形で支えてくださった関係者の皆様のおかげであり、心よりお礼申し上げます。
弊所が創立された当時、経済成長が進む一方、大気汚染や水質汚濁などの事業場公害が大きな問題となっていました。こうした中、関西における中小企業の公害防止を図るため、関西の経済界及び行政機関によって私どもの前身である「財団法人関西産業公害防止センター」が設立され、1972 年10 月1日に業務を開始いたしました。
当時は大気や河川水質等の調査、事業場の排ガス・排水の測定・分析の専門機関として、また中小企業の公害対策の相談窓口として、それぞれに専門部署を設けて対応に力を注いでまいりました。その後、環境に関する総合的な取り組みを行う観点から業務の拡大を進め、1994 年に「財団法人関西環境管理技術センター」に名称変更し、また2011 年には法人制度改革で一般財団法人に移行し今日に至っております。環境問題は事業場公害から土壌汚染や石綿、さらに気候変動やマイクロプラスチックへと拡がっています。
弊所におきましても変化する社会を見据え、SDGs の視点も踏まえながら、新たな環境問題への取組みも進めているところです。創立から50 年、当時からの公正中立で誠実に取り組む姿勢は変わることなく、品質確保に基づく信頼・信用の向上に向け技術の習熟に努めるとともに、新たな課題へのチャレンジにも努めてまいる所存です。
関係各位におかれましては、今後とも変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
一般財団法人 関西環境管理技術センター
理事長 小林 啓